ギャッベって?
素材・染料・デザイン
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ギャッベって?
イランの砂漠の周辺に暮らす遊牧民族カシュガイ族の女性達が、羊毛で織る草木染の絨毯を
ギャッベ(ギャベ)と呼びます。
草木で染めた手紡ぎの羊毛(ウール)で、彼女達の暮らしの中にある風景を即興でギャッベに織り込んでいくため、素朴な自然の色とデザインが生かされています。
ギャッベの意味
「ギャッベ」とは、ペルシャ語で「粗い」という意味があり、ペルシャ絨毯と比べると粗く、毛足も長く厚めに織られています。ギャッベは遊牧民のテント生活の暑さや寒さ、固い土の床から彼らを守ってきたのです。
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カシュガイ族のテント |
スピンドル(毛を手で毛糸に紡ぐ道具) |
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発酵させた羊乳で作るキャシキ |
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■素材は、カシュガイ族が一緒に暮らしている羊の毛(ウール)です。その毛を手で毛糸に紡いでいくので、糸は太いところ、細いところなど違いができます。その太さの違いがギャッベの素朴な良さを引き出します。
ギャッベはウール100%なので夏には暑そうな
イメージがありますが、けしてモコモコとして暑い!ということはありません。なぜかというと、羊毛自体が呼吸しているからです。動物の毛にもある
キューティクルは、開いたり閉じたりして毛の中の水分を一定に保とうとするのです。 |
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暑い夏にはギャッベはひんやりとした肌触りに
なるのです。しっとりサラッという感じです。
寒い冬には保温のためふんわりと暖かな肌触り
です。 本当に自然の恵みというのは素晴らしいのです。
見た目が暑そう・・・と心配な方は、夏でも気にならないような視覚的にもシンプルなもの(ベージュ・グレー)や、涼しげな色(青・緑)のギャッベをお勧めします。
■色は、草木や虫から採る天然染料そのままの色です。ギャッベには薄茶、青、赤、黄、緑が多く使われています。それぞれの色は、異なる植物を煮て摘出した煮汁の色で、その中に紡いだ毛糸を入れて煮ます。そしてその色を染め合わせていろいろな色を出します。 |
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青 ・・・・・インディゴ(藍)など
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赤 ・・・・・アカネの根、コチニールなど
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薄茶・・・ピスタチオ、クルミの殻や木の皮など
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黄 ・・・・・ザクロの皮など
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緑 ・・・・・ジャシールなど
草木からとる天然染料は、使い込むほど美しい色になります。ただ、やはり太陽の光はとても強いため、長時間直射日光にさらされると多少色あせますが、その色もまた深みのある良い色です。 |
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■デザインは、織り手の即興です。いろいろな色に染められた毛糸を織り機に通し、一織り一織り慎重に織り手の世界を表現していきます。
広大な台地や砂漠をイメージした薄茶やグレーやオフホワイト、青は夜空とそこに輝く星もしくは水への憧れを表すオアシス、風に吹かれる草原がどこまでも続く緑、赤やオレンジの夕日に染まる大地、そこに木、動物達、人などが小さく織り込まれます。
ギャッベのデザインは、カシュガイの人々が今もなお広大な自然と共に暮らし、その環境と共存しているからできるものではないでしょうか。ギャッベには、遊牧民の素朴な生活や、彼女達の生き方や思いが自然と織り込められているのです。
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